石器作り講演会参加

石器作り講演会参加

佐世保市吉井町にある福井洞穴ミュージアムで山形県埋蔵文化財センターの大場先生による講演会が開催されました。

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講演会場に入ると石器類がお出迎えしてくれました!
もう、これだけで感動。

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 大場先生による技術学・動作連鎖の視点で石器を見るという先史社会学という観点での講話。
 縄文の人々が「どのように何を考えて生きてきたのか」という思いが、石器の作り方にも見ることができるという。

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講話が終了し、実際に黒曜石を使って石器を作る実践も見せていただきました。
石器はどのように使いたいかの用途によって、作るための道具が異なってくる。
大きい黒曜石を割って良い感じのサイズにするのには、重量があって硬い丸いし。ナイフや槍のような大きさを作るには、柔らかさがある石。
矢尻のように小さく薄いものを作るには、鹿の角。
叩く位置や、叩き方・押し方・圧力の掛け方でさまざまな形に石が変形していく。

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用途に合わせてさまざまな道具を使い分ける方法が、縄文時代にはすでに存在していて、材料や形が変わりながら、現代まで1万年以上の歴史を脈々と受け継いでいることに感動。

日本国内でも最古級の歴史を誇る福井洞穴。
鹿町棚田もご近所さんで、同じような時代の遺跡も残っているので、色々と学べました。

こういう歴史的な背景をもとに、棚田での取り組みも行っていきたいなと改めて思う機会になりました。

今回はスケジュールの都合で途中までしか参加できませんでしたが、次回は必ず再舎から最後まで、また大場先生とも直接お話しさせていただきたいと思います。


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