2023年1月15日
新年に入り、今年は私たちが残していきたいと言っている地域の伝統行事を記録していこうとyoutubeでの配信を始めました。
今回は毎年1月15日に、棚田がある「口の里地域」の1年間の安全を願う祈祷式に使用するしめ縄を作りました。
このしめ縄、稲わらではなく、名切というカヤに似た細長い葉っぱで作ります。
この葉っぱ、元々は菜切と書き、昔は包丁のように使われてたような、野菜が切れるくらい鋭い刃を持っています。
切れ味がいいから、邪を払う効力が高いと思われていたんじゃないか?というのが住職さんの話。
これを素手で縄にするんです。
正気じゃねえ。
これを習ってきました。
しめ縄のぬい方
①葉っぱのお尻を揃える。
②一本長く取り出しグルグル束ねる。
③足で縄のお尻を抑える。
④手でよりをかけながら反時計方向にぬう。
⑤50cmくらい作ったら、飾りを入れる。
⑥飾りから5か7個目のよりに飾りを挟む。
⑦飾りは3本入れる。
⑧ひとひろ(約1.5m)くらいしめ縄を作る。
ざっとこんな感じです。
これを後日祈願してもらって、地域の海沿い山沿い12ヶ所に杭を打ちつけて結界を張り、民間一軒一軒の玄関先に飾る。
というのがこの地域の慣わし。
かれこれ300年以上。江戸時代後期からはすでに始まった文化ということです。
こういうものをもっと大切にしながら発信していきたいものです。