棚田パーク管理人の前田です。
このブログでは、株式会社ミライステラスの棚田での日々の活動をお届けします。
私たちは、自給自足のシェアリングをテーマに、会員のみなさんや地域の方々と協力して、棚田の環境保全や伝統文化の継承を行っています。
このブログを通じて、私たちの活動を少しでも多くの方に知っていただき、自然とのつながりを感じていただけると嬉しいです。
2023年4月28日
今日は、去年収穫した稲の稲藁を畑に運んで、夏野菜の苗を守るための藁マルチを用意しました。
稲藁マルチの効果は、
1.雑草の生育抑制
2.土の保温・保湿
3.泥はねによる病気感染予防
4.土壌改良
が主です。
あまり知られていない効果なので一つずつ紹介すると
1.雑草の生育抑制
→雑草に当たる日光を遮断することで、雑草が成長するための光合成を阻害して雑草の抑制につながります。
2.土の保温・保湿効果
→土に直接日光が当たらない+藁の空洞(空気層)による温度変化の緩和によって、地温の急激な温度変化を防ぐことができます。
さらに、冬場の霜が降りることによる作物の凍傷などをやわらげる効果も期待できます。
保湿については、藁によって日光と風が直接当たらないことで、土の中から水分の蒸発が抑えられ、藁の空気層にも雨水が溜まることで高い保湿力を持ちます。
3.トマトやナスなどに代表される雨水や灌水による泥はね由来の病原菌による感染を防ぐことができます。
4.土壌改良
稲藁に付着している乳酸菌等の糸状菌類や枯草菌類などの有用微生物軍によって、稲藁自身も分解されながら、土壌細菌が増殖することで、菌類の拮抗・共生作用が働き、病気が発症しにくい健康な土壌が作られます。
このように稲藁マルチは土づくりにとっても良い影響を与えてくれます。
午後からは、稲作に使用する苗床の土を山から採掘して、振るいにかけて用意しました。
種は、栄養が少ない土壌での発芽率🌱が良いので、栄養がない赤土は最高の培土です!
もう何十年もこうして山から採掘しています。
一つ一つの作業は地道でしたが、畑や稲作のために必要な準備を進めることができ、とても充実した一日でした。
今回のブログを読んでいただき、ありがとうございました。
棚田での活動は、自然との共存を目指す上でとても重要な活動です。
私たちは、これからも会員の皆さんや地域の方々と協力して、棚田の環境保全や伝統文化の継承に取り組んでいきます。また、このブログを通じて、私たちの日々の活動を共有していきたいと思っています。次回のブログもお楽しみに!
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