サブスクの文章を書いてます。

サブスクの文章を書いてます。

サブスクのお手紙って結構長文なんで2〜3日かかります。
まぁ内容は料理が中心ですが、私が持っているノウハウも書いているので有料級の内容になっています。普通は数年かけて辿り着くこともサラサラと書いているので読みたい方はサブスク登録して頂ければと思います。
さてさて。
最近農家界隈で噂になっている事がある「フードロス」。
「規格外品を捨てるのは勿体無いから安く、もしくは無料でください!勿体無い!!」という運動。

これって結構ズレているんですよね。
まず農家さんの正規品が適正価格で売れなくなると、日本の農業自体が衰退します。
これは小学生でもわかる事です。
そして規格外品を畑に戻す行為。
これは肥料になって循環するからリサイクルなんですよ。
フードロスにはならないんですよね。
この辺の認識って一般消費者と生産者ではかなり異なるように感じます。
ちなみに1番のフードロスは飲食業界が出していると思いますよ?
「サステナブル!」とか言いながらピッカピカのオシャレなカフェっぽいお店で紙のストローを使ってドリンクを提供していいことしてる気分になっている企業さんとか見てたらズッコケそうになります。
サステナブルとはツルツルピカピカな現代的な清潔感などではなく、もっとグチャグチャで荒々しく、皮がムケてて、中身が飛び出してて、臭気を発していて、汁が漏れてて、賑やかに虫が集ってて、グロテスクなネチャネチャのドロドロなモノで、生産者、消費者、分解者がグルグルとサイクルを無理なく回している状態こそがサステナブルなはずです。うまく回っている状態はまるで一種の生命のように秩序と規則を持って蠢いて自動的に安定していきます。
実際、うちの畑でぼかしを作っている時にも虫がワンサワンサ大量発生していますが、これこそがサスティナブルな営みなのだと思います。
生ゴミもその気になれば山に撒いておけば還るものは還ります。自然が持つエコシステムは人間の想像を超えています。
自分も事故か何かで山の中で死んだら結構なスピードで分解されて星の一部に還るんだろうなぁ、とバイクで走っている時に考えたりもします。
その工程を経て微生物が有機物を分解し窒素を供給するわけじゃないですか。
この工程は都会のギャルやOLが見たら卒倒する光景でしょう。

この1番の基礎になる生産の礎を知っていればレストランなどは全くサステナブルな存在ではなく、野菜を作るわけでも獣を肉にするわけでもなく、注文はメール一本でトラックが遠くから運んできて、ガスを燃やし、電気を使い、生ゴミはゴミ箱に入れて化石燃料で燃やし、対価として貨幣だけを得ているサステナブルとは対極にある存在な訳です。

サステナブルな食環境サイクルとは何かを考えれば、飲食業界に存在意義はありません。
フードロスも同じ事とすぐに気付くはずです。
つまりフードロス問題を語るなら飲食業界を対象にして、山や畑で循環を体感すればサスティナブルな社会への解決策が生まれてくると思っています。
この辺を抜きにサスティナブルを語るからズレるんですよねぇ。。


古い記事 新しい記事