自己紹介②
ひょんなことから合鴨農法の現場を視察になり、人生初のフィールドワーク。
現場でされていらっしゃる方々はエネルギッシュで精力的でした。
生まれて初めて見る生産の現場。青々と茂る苗と、走り回る合鴨達。
無農薬のブルーベリーや非加熱の百花蜜。
全てが新鮮でしたね。
合鴨ちゃん達は段ボールに雛の状態で運ばれて来ます。
クロネコヤマトが雛を配達する絵面は中々にシュールです。
その雛達は水を掛けながら徐々に慣らし、数日かけて田んぼへと放たれます。
この合鴨ちゃん達が何とも可愛いんですよ。
人間になれる頃には合鴨ちゃん達は呼んだらダッシュでバシャバシャと走って来ます。
マジでキュート。
この合鴨ちゃん達が虫を食べ、走り回って水中の泥を舞い上げることで太陽光が遮られ、雑草が光合成できなくなり草が生えなくなります。
排泄物は田んぼの有機資材となりお米の栄養になります。
とても合理的なんです。
しかし合鴨ちゃん達はあっという間に大きくなります。
そしたら今度はお米を食べ始めちゃうんですよ。
なので稲穂が垂れる頃には引き上げられます。
一般的なイメージでは2年目も3年目もベテランとして活躍すると思うでしょ?
普通は10年以上は生きるんですよ。でも米を食べてしまう。
しかも人間の都合で合鴨は生まれてきます。
なので自然に放ってはいけないのです。従って、食肉になるわけです。
残念に感じるかもしれません。私も未だにモヤモヤします。
しかし、現実なんですよね。
この合鴨ちゃん達を「捕まえよう」として餌をあげる時と同じ様に呼ぶんですが、
何故か逃げるんです。勘が良いんでしょうね。
凄まじい勢いで逃げ出します。
あれには私もビックリしました。
なんせ潜って逃げ切ろうとする合鴨まで出て来ますから。
人間も合鴨も命を懸けた戦いを繰り広げるのです。
合鴨農法、恐るべし。
しかしながら合鴨ちゃん達はすぐには食べません。
個体が小さすぎてお肉になりません。
そりゃ毎日外で走り回って変な餌もなく元気いっぱいに過ごしたら筋肉しかないですからね。
そこから数ヶ月、体格が大きくなるまで肥育していくのです。