自己紹介⑦和牛の特性。

自己紹介⑦和牛の特性。

まず初めに断っておきますが、
私は霜降り和牛を私は全否定するわけでは無いです。
「食べ方」の問題です。

そもそも食文化が西洋と日本では違うのです。

食卓にフォーク・ナイフが標準装備のご家庭は少数派かもしれません。
普通はお箸です。

脂身が少ないお肉は、肉汁をたっぷり含んだ状態で噛む事により美味しさが頂点になります。
なのでブロックで焼いて肉汁を逃さない事にフォーカスされ、手元のフォーク・ナイフで口の大きさにカットして頬張る形が一番美味しい。
その場合、赤身肉は油分が少ないのでバターとフォンを乳化したソースをかけて味を油絵のように重ねていきます。

一方霜降りは日本の食卓に最適化した解だと思っていて、箸で食べるには最初からスライスされていないと食べられないんです。
しかも「少量で満足感を得る事」と、「切らなくても噛み切れること」が絶対条件です。
そして日本料理は「引き算」という特徴があり、炭火等で余分な脂を落としながら焼く事でバランスを取れます。

なので食べ方次第では霜降りはとても美味しく、日本の文化にはとてもマッチしているんですよね。
しゃぶしゃぶやすき焼きも同じ理屈になります。

赤身肉でしゃぶしゃぶやすき焼きをしたら悲惨な事になるのは容易に想像できますねw

逆に霜降り和牛のブロックステーキにバターの乳化ソースをかけて食べたら「脂on油」です。
ワンポンド食べたら病気になりますw

なので、調理次第で味は優劣や甲乙がつけ難い。

何が問題なのか?
というと「霜降りの育て方」が私は嫌いなのです。

これはかなり闇が深いので次回書きますね。


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